木取り
丸太を板材として製材する場合、その挽き方によって木の表情は全く違う物になります。
この丸太から板材を切り出す際のその挽き方を『木取り』と言います。
板材の木取りの方法には、大別して板目と柾目があります。
板目
板目は年輪に接するように挽いた物で、年輪の模様が曲がった線として出ます。
柾目
一方、柾目は年輪と直交するように挽いたものです。
柾目は、追柾目と本柾目(正柾)があり、追柾目は、一部に板目のような模様が出たもの、 本柾目は、板の裏表に直線に模様が出ているものを言います。
本柾目は、直線模様が密になるほど上等とされ、荒柾、糸柾、毛柾などと呼び分けます。
糸柾と毛柾のことは、千本柾といって、特に珍重されます。
木取りの一例〜まわしびき
大きな丸太は、どんな風に木取られるか、その一例を示したのが上の図です。
このような板の取り方をするには、のこぎりを最初にはしらせたあと、丸太を180度、90度、180度と回転させるながら挽いていきます。
この製材の工程を『大割り』と言います。
大割りしてできた木材から、さらに小さな木材を取るための製材を『小割り』と言います。
小割りでは、例えば図のように、たくさん取れた板を小さく切っていき、柱にします。
木材は、このように大から小への道を経ながら、最終製品となります。